舟とは動力源を持たない小さな水上の乗り物を指し、船とは動力源を持った大型の水上の乗り物を指すと言われています。

その動力源も、棹（さお）、櫓櫂（ろかい）を一人か二人の少人数で操る場合は舟で、多数の漕ぎ手が乗り組み、何層にも装備されたオールを漕ぐ場合はガレー船と呼ばれているように、人力・風力であれ、エンジン・原子力であれ、システムとしての動力源を持つ水上の乗り物が船であると言えると思います。

人類の歴史とともに船は進化し、その動力システムも、時代のニーズ、技術の進歩に合わせて様々なバリエーションが生まれてきましたが、今ここにきて環境保護という新たな観点から船の動力システムを見直そうという機運が盛り上がってきました。

過去の人類の歴史から蓄積されてきた技術と、今後求められるであろう技術とが組み合わされた未来を見据えたシステムの構築が始まろうとしていると感じます。